校舎
校舎建設中に、古墳遺跡が発見されました。当初の予定では校舎は真っ直ぐに建てられるはずだったそうですが、古墳跡を生かすため、ご覧のようなユニークな配置になっています。はじめて来校された方は、今どこに自分がいるのかわからなくなることもしばしば・・・
でもそんな時は、お気軽に教員や生徒にお尋ねください。
福祉棟
この福祉実習棟には、実習室Ⅰ&講義室(ベッド実習が可能な実習室と生徒机24脚を固定した講義室) 実習室Ⅱ(トイレ・風呂・キッチンなど家庭介護実習が可能 な実習室) リハビリ室&演習室(リハビリやトレーニング実習が可能なリハビリ室 と移動式テーブル9脚からなる演習室) セミナー室(移動式テーブル6脚からなる 少人数用教室) 更衣室、トイレ、準備室があります。
廊下も明るく広々していて、社会福祉実習Ⅰの授業ではレクリエーション学習で利用したり、授業の成果をボードに貼って掲示したりと活用しています。
古墳
古墳の名前は萱振遺跡(萱振一号墳)といいます。萱振遺跡は八尾北高校建設に先立って昭和57年12月大阪府教育委員会が実施した試掘調査によって確認されました。調査では縄文時代から鎌倉・室町時代に至る遺構、遺物がたくさん検出され大規模な複合遺跡であることが判明しました。特に古墳時代前期の古墳(萱振一号墳と名付けられました。)は注目すべきもので埴輪(はにわ)等が出土しています。萱振一号墳は一辺27mの方墳でこれまで河内平野で検出された方墳の中では最大のものであり出土した家形埴輪、鰭(ひれ)付円筒埴輪、靫(ゆき)形埴輪の大きさ立派さから物部氏一族の墓の可能性が大きくなっています。 八尾北高校建設にあたってはこの萱振一号墳を保存するため校舎の位置を変更しさらに文化財公園として整備、生徒が常に古墳に親しめるように配慮されています。そして下の写真が現在の古墳。芝生があり花なども植えてあります。お昼休みには八尾北生たちの憩いの場になります。
ビオトープ
『ビオトープ』とは『生物の棲む空間』のことで、ドイツの市民による自然保護活動によってうまれた言葉です。日本では戦後、河川の護岸工事や水田の減少などで、そこを住処や餌場としていたメダカやホタル、トンボなどの生物も加速的に減少しました。国内でも環境保護活動が盛んになる中で、ビオトープという言葉は『生態系の復元』といった意味で用いられたり、『学校ビオトープ』として学校での環境学習に用いられるようになったりしました。八尾北高校では2007年度より環境学習空間としてビオトープが整備され、八尾の食文化体験交流会などを行う場として活用されるようになりました。また、2009年度より、授業『ビオトープで学ぼう』が開講され、ビオトープを拠点にした授業を行っています。数年前までグラウンドとして使用していた場所ですが、現在はクロメダカや数種のトンボなど、池や水田などには様々な生物が定着し、立派な生態系を形成しています。